電動キックボードが普及し、初心者向けの情報は充実してきましたが、上級者向けのカスタマイズ情報はまだまだ不足しているのが現状です。
2025年現在、特定小型原動機付自転車として新たな法規制の下で走行できるようになった電動キックボードですが、上級者の皆さんは「もっと自分好みにカスタマイズしたい」「レースに参戦してみたい」と考えているのではないでしょうか。
本記事では、合法的な範囲内で電動キックボードをカスタマイズする方法、アクセサリーの自作方法、塗装・デザインカスタム、そしてレース・競技への参加方法まで、上級者が知りたい情報を徹底解説します。
2025年現在の電動キックボード法規制の理解
カスタマイズを始める前に、まず現行の法規制を正しく理解することが重要です。
特定小型原動機付自転車の基準
2023年7月の改正道路交通法施行により、電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」として分類され、以下の基準を満たす必要があります:
項目 | 基準 |
---|---|
車体寸法 | 長さ190cm以下、幅60cm以下 |
定格出力 | 0.60kW以下の電動機 |
最高速度 | 時速20km以下 |
その他要件 | AT機構搭載、最高速度表示灯装備、走行中の速度設定変更不可 |

この基準を超えるカスタマイズは全部違法になるの?

基準を超える改造は違法になりますが、基準内でのカスタマイズは合法です。例えば、外観変更、安全装備の強化、アクセサリー追加などは問題ありません。重要なのは出力と速度の上限を守ることです。
カスタマイズの法的制限

電動キックボードのリミッターカットや速度向上改造は日本の道路交通法において違法行為に該当します。
リミッターを解除すると「無免許運転」や「整備不良車の使用」と見なされ、罰金や懲役刑の対象となります。
しかし、法的制限内での性能向上は可能です。
合法的な性能向上方法
- 保安部品の強化 合法的なカスタマイズの基本は、ライトやブレーキなどの安全装備の強化です。
性能に影響を与えない範囲であれば問題ありません。
推奨する保安部品の強化例:- LEDヘッドライト・テールライト:視認性向上で安全性アップ
- 高性能ブレーキパッド:制動力向上
- ウインカー・ハザードランプ:被視認性向上
- バックミラー:後方確認の安全性向上
- ホーン:緊急時の警告音
- タイヤのアップグレード タイヤ交換は性能向上に直結する重要なカスタマイズです:
- 空気式タイヤ:クッション性と乗り心地向上
- ソリッドタイヤ:パンクリスク零、メンテナンス性向上
- グリップ重視タイヤ:雨天時の安全性向上
- アプリ連携による調整 対応機種では、専用アプリを使用して合法範囲内でのモード切替が可能です:
- エコモード:航続距離重視
- ノーマルモード:バランス重視
- スポーツモード:加速性能重視(法定速度内)
アクセサリーの自作方法
上級者なら、市販品では満足できない独自のアクセサリーを自作したいと考えるでしょう。
収納バッグの自作

必要な材料:
- 防水ナイロン生地
- ファスナー
- マジックテープ
- 取り付け用ベルト
制作手順:
- フレーム寸法の測定
- 型紙作成(縫い代込み)
- 生地裁断
- 縫製(防水性を重視)
- 取り付け金具の装着
カスタムハンドルグリップ


ハンドルグリップって自作できるの?

はい、できます!EVAフォームやラバー素材を使用して、自分の手にフィットするオリジナルグリップが作れます。握り心地と滑り止め効果を両立させることがポイントです。
制作のポイント:
- 素材選択:EVAフォーム、シリコンラバー、コルク等
- 径の調整:手の大きさに合わせた最適化
- パターン加工:滑り止め効果のある溝加工
- 装着方法:接着剤併用での確実な固定
LEDライトカスタム

市販のLEDテープを使用したオリジナル照明システム:
基本構成:
- LEDテープライト(防水仕様)
- コントローラー
- 電源(12V系統から分岐)
- スイッチ類
安全上の注意:
- 電気配線は防水処理必須
- 過電流保護回路の設置
- 振動対策(配線の固定)
塗装・デザインカスタム
フレーム塗装の基本


フレーム塗装って難しそう…

基本を押さえれば意外と簡単です。大切なのは下地処理と環境です。晴れた日に風のない場所で作業するのがコツですよ。
塗装手順:
- 分解・マスキング
- 電装品の取り外し
- 塗装不要部分のマスキング
- 下地処理
- 既存塗装の剥離(サンドペーパー)
- 脱脂処理
- プライマー塗布
- 本塗装
- ベースカラー
- 中塗り(必要に応じて)
- トップコート
- 仕上げ
- 乾燥・硬化
- クリア塗装
- 組み立て
デザインカスタムのアイデア

ラッピングフィルム活用:
- カーボン調フィルム
- メタリック系フィルム
- マット仕上げフィルム
ステッカー・デカール:
- 耐候性ビニール素材
- リフレクティブ(反射)素材
- カスタムデザインの印刷
レース・競技への参戦

日本における電動キックボード競技の現状
近年、日本でも電動キックボードを使用した競技が注目を集めています。
来季スーパースポーツ世界選手権(WSS)復帰を予定する大久保光選手が電動キックボード大会でデビューウインを飾るなど、モータースポーツ界からの参入も見られます。
レース用カスタマイズ
性能重視のカスタマイズ(私有地限定):
- モーター換装:高出力モーターへの交換
- バッテリー強化:大容量リチウムイオンバッテリー
- サスペンション調整:路面追従性向上
- 空力パーツ:風阻軽減カウル
注意: これらの改造は公道走行不可となります。
競技参加の方法

レースに参加してみたいけど、どうすればいいの?

まずは地域のモータースポーツクラブや電動キックボードコミュニティに参加することから始めましょう。SNSでの情報収集も重要です。安全装備の充実も忘れずに!
参加ステップ:
- 情報収集
- 国内モータースポーツ団体の動向
- 技術向上
- 基本操縦技術の習得
- メンテナンススキルの向上
- 安全装備
- ヘルメット(フルフェイス推奨)
- プロテクター一式
- レーシングスーツ
- 車両準備
- 競技用セッティング
- 安全点検の実施
楽天で購入できるカスタマイズパーツ
eXs電動キックボード用サドル
eXs(エクス)電動キックボード用サドルは、JANコード4580080458213、耐荷重100kg、適合シャフト径φ49mm~φ68mmの仕様を持つ高品質パーツです。
項目 | 内容 |
---|---|
仕様 | 耐久テスト10,000回クリア |
特徴 | 耐候性・耐汚れ性に優れた生地 |
対応 | 幅広い車種に対応 |
実際のユーザーレビュー(楽天より引用):
「取り付けも簡単で、長時間の乗車でも疲れにくくなりました。耐久性も申し分ありません。」
eXs電動キックボード用コンビニフック
eXs電動キックボード用コンビニフックは、耐荷重5kg、ネジ径φ3の便利アクセサリーです。
項目 | 内容 |
---|---|
耐荷重 | 5kg |
取り付け | 簡単ネジ止め(φ3×1本) |
対応機種 | eXs1TKG、eXs1等 |
実際のユーザーレビュー(楽天より引用):
「ヘルメットや買い物袋を掛けるのに重宝しています。小さなパーツですが、利便性が大幅にアップしました。」
上級者向けカスタマイズのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
個性の表現 | 費用負担 |
性能最適化 | 保証問題 |
技術向上 | 技術要求 |
愛着向上 | 法的リスク |
想定ユーザー像
こんな方におすすめ:
- 電動キックボード歴1年以上の経験者
- DIYやカスタマイズが好きな方
- レースや競技に興味がある方
- 他人とは違う個性を求める方
- メンテナンス知識を身につけたい方

初心者でもカスタマイズできる?

まずは外観系のカスタマイズから始めることをおすすめします。ステッカーやグリップ交換など、リスクの低いものから経験を積んでいきましょう。電気系統や構造変更は十分な知識を身につけてからがベストです。
FAQ よくある質問
- Qカスタマイズ後も公道走行は可能ですか?
- A
法定基準(最高速度20km/h以下、定格出力0.60kW以下等)を満たし、保安基準に適合していれば公道走行可能です。
改造後は必ず基準適合性を確認してください。
- Q保険はカスタム車両でも適用されますか?
- A
改造内容によります。
軽微な外観変更は通常問題ありませんが、性能に関わる改造は保険会社への事前確認が必要です。
- Q自作パーツの強度は大丈夫ですか?
- A
適切な材料選択と製作技術があれば問題ありません。
ただし、安全に関わる部品(ブレーキ、ステアリング等)は市販品の使用を強く推奨します。
- Qレース用改造と公道仕様の使い分けは?
- A
レース用は完全に別車両として考えるか、着脱可能な改造に留めることを推奨します。
公道走行時は必ず法定基準内に戻してください。
- Qカスタムパーツの入手先は?
- A
楽天市場、専門ショップ、海外通販等があります。
ただし、適合性と品質を十分確認してから購入してください。
まとめ
電動キックボードの上級者向けカスタマイズは、法的制限を理解した上で行えば、非常に奥深く楽しい世界です。
合法的な範囲内での性能向上、個性あふれるデザインカスタム、実用的なアクセサリーの自作、そして競技への参戦まで、様々な楽しみ方があります。
重要なのは、常に安全を最優先に考え、法規制を遵守することです。
特定小型原動機付自転車の基準を超える改造は違法となりますが、基準内でも十分にカスタマイズを楽しむことができます。
まずは外観系のカスタマイズから始めて、徐々に技術と知識を身につけていきましょう。
そして、将来的にはレースやイベントへの参加も視野に入れて、電動キックボードライフをより充実させてください。
楽天アフィリエイト対象商品も活用して、安全で楽しいカスタマイズライフを送りましょう。
上級者の皆さんの個性あふれる作品を、ぜひSNSで共有してコミュニティを盛り上げていってください!