はじめに

電動キックボードって海外でも使えるの?輸入して使いたいんだけど…

2025年現在、世界各国で電動キックボードの活用が進んでいますが、国によって規制が大きく異なります。また、輸入時にはクリアすべき安全基準も多数あります。詳しく解説しますね!
近年、日本でも2023年7月の法改正により電動キックボードの利用が大幅に緩和され、16歳以上なら免許不要で乗車可能になりました。
しかし、海外での活用事例や個人輸入については、まだまだ情報不足が指摘されています。
本記事では、2025年の電動キックボード技術トレンドと海外規制動向を踏まえ、実践的な海外活用方法と輸入ガイドをお届けします。
世界の電動キックボード市場動向(2025年現在)
急成長する世界市場

世界の電動キックボード市場は2024年の約9,300億円(122億米ドル)から、2025年~2030年にかけて年平均11.9%の成長が見込まれています。
特にシェアリング市場では、BCG(ボストンコンサルティンググループ)の予測で「2025年に400~500億ドルの市場規模」に達するとされています。

そんなに大きな市場なんですね!どの国が先進的なの?

アメリカとヨーロッパが圧倒的ですね。ただし最近は規制強化の動きも出ています。詳しく見ていきましょう。
海外各国の最新規制動向
フランス:規制強化が加速

JETRO(日本貿易振興機構)の報告によると、フランス政府は2023年4月に包括的な規制強化を発表しました。
項目 | 変更内容 |
---|---|
運転可能年齢 | 12歳から14歳に引き上げ |
違反罰金 | 2人乗り・通行禁止道路走行の罰金を35ユーロから135ユーロに値上げ |
速度超過罰金 | 最高速度25km/h超の機種は公道走行禁止(違反時は1,500ユーロの罰金) |
装備義務 | ブレーキランプまたは方向指示器 |
その他 | マイクロモビリティー国立監視所の設立 |
さらに深刻なのは、パリ市での住民投票によりレンタルサービスの廃止が決定したことです。
違反運転や駐車マナーの悪化が主な理由とされています。
アメリカ:州により規制が異なる

アメリカでは州ごとに規制が大きく異なります。
カリフォルニア州(ロサンゼルス)の規制 | |
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最高速度 | 15mph(約24km/h) |
ヘルメット | 常時義務 |
年齢制限 | 16歳以上または自動車免許・専用許可証が必要 |
走行場所 | 車道のみ(歩道禁止) |
主要シェアサービス
その他の国々
国 | 規制内容 |
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シンガポール | 2019年11月から歩道走行禁止、違反時は最大2,000USドルの罰金 |
ドイツ・オーストリア | 免許不要だが保険加入義務、ヘルメットは推奨 |
海外旅行での電動キックボード活用術
主要レンタルサービスの使い方
海外旅行経験者のレポートによると、海外での電動キックボードレンタルは非常に簡単です。
基本的な利用手順
- 到着前に主要アプリをスマートフォンにインストール
- アカウント登録とクレジットカード情報の入力
- 街中で利用可能な車両を地図上で確認
- 車体のQRコードをスキャンしてロック解除
- 乗車完了後、アプリで精算
事前準備推奨アプリ
実際の利用体験談
ローマ観光での利用レポートでは、「Limeを使ってコロッセオから真実の口まで移動。徒歩なら30分かかるところを10分で到着。料金は約3ユーロでした。観光地間の移動に最適です」

便利そうだけど、安全面は大丈夫?

乗車前の安全チェックが重要です。バッテリー残量、ブレーキ、スタンドの確認は必須。夜間の利用は避け、歩行者が多い場所では降りて歩きましょう。
海外利用時の注意点
安全確認チェックリスト
- バッテリー残量が十分か
- スマホホルダーが正常に機能するか
- スタンドが適切に立つか
- ブレーキレバーに異常がないか
走行時の注意
- ラウンドアバウト(環状交差点)は避ける
- 会話しながらの運転禁止
- スマホ操作時は必ず停車
- 夜間は利用しない
電動キックボード輸入ガイド
2025年最新の安全基準
海外製品の注意点について、日本で公道走行するには以下の特定小型原動機付自転車の基準を満たす必要があります。
項目 | 基準 |
---|---|
車体サイズ | 長さ190cm以下、幅60cm以下 |
定格出力 | 0.6kW以下 |
最高速度 | 20km/h以下(歩道走行時は6km/h以下) |
機構 | AT(オートマチック)機構 |
必須装備 | 最高速度表示灯 |
機能制限 | 走行中の速度設定変更不可 |
その他 | 道路運送車両法の保安基準適合、自賠責保険への加入、ナンバープレートの取得 |
輸入時の手続きと費用
必要書類 |
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輸入申告書 |
インボイス(商業送り状) |
パッキングリスト(梱包明細書) |
船荷証券またはAWB(航空貨物運送状) |
保険証券(任意) |
関税・諸費用 | 目安 |
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関税率 | 通常0%(HSコード8711.60) |
消費税 | 10% |
通関手数料 | 約200円 |
検査費用(必要な場合) | 10,000~30,000円 |

PSEマークは必要?

電動キックボード本体にはPSE対象外ですが、充電器にはPSEマークが必要です。また、CE認証など海外安全基準の確認も重要ですね。
輸入時のリスクと対策
主な注意点 |
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規格不適合リスク:海外製の多くが日本の特定小型原付基準を満たさない |
保安基準違反:灯火装置や制動装置が日本の基準に適合しない場合がある |
アフターサービス:修理やパーツ交換が困難 |
違反時のペナルティ |
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無免許運転:3年以下の懲役または50万円以下の罰金(違反点数25点) |
保安基準違反:3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金 |
ヘルメット未着用:違反点数1点(規格外モデルの場合) |
おすすめ電動キックボード(楽天市場)
COSWHEEL MIRAI T Lite
楽天市場で販売中の特定小型原付対応モデルです。
主要スペック | |
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定格出力 | 500W |
バッテリー | 48V/10.0Ah |
航続距離 | 約30km |
最高速度 | 20km/h(歩道モード6km/h) |
重量 | 22kg |
価格 | 要問合せ |
RICHBIT ES1 Pro(アウトレット版)
アウトレット特価で12,000円OFFの69,800円のモデルです。
「概ね満足です。商品の口コミが1件も無かったので少し不安でしたが問題ありませんでした。モーター出力500w、防水、タイヤ10インチ以上、椅子付き、バッテリー取り外し可で探してこちらを購入しました。重たいですが、2階までの階段は何とか上げ下ろし出来ます。買って良かったです。」
改善点として:「オートクルーズモードが6km、20kmでは切り替えられましたが、それ以外の速度では上手く切り替えることが出来ませんでした。ウィンカーについてもカチカチ音が鳴るか、車のように曲がり終わったら自動で切れるようになると助かります。」
(楽天市場レビューより引用)
SWALLOW ZERO9 Lite
楽天レビューでの評価が高い人気モデルです。
「会社通勤に購入しました。ZERO9liteかっこいいぞ。いや最高」
「SWALLOWにてリピート購入です。昨年ZERO9を購入して毎日楽しくまた実用的に使用しています。法改正モデルとして新たに発売されたZERO9Liteをすぐに追加購入しました。全体的には変わらない感じですが、ZERO9より、取り回しや重厚感が手頃になった感じで、自宅の玄関には、ZERO9をすぐに使用できる状態にしておき、ZERO9LiteはSUV車のトランクに折りたたみ、東京都内の駐車場からの移動と、休日の河川敷などでの散策に使っています。」
(楽天市場レビューより引用)
メリット・デメリット分析
海外活用のメリット
利便性 | 公共交通機関の隙間を埋める「ラストワンマイル」移動、観光地間の効率的な移動、渋滞回避による時間短縮 |
経済性 | タクシーより安価(3~10ユーロ程度)、レンタサイクルより高速移動、駐車場探しが不要 |
体験価値 | 新しいモビリティ体験、現地の街並みを間近で感じられる |
デメリットと課題
安全リスク | 交通事故の可能性、不慣れな交通ルール、車体整備状況の不安 |
規制リスク | 国・都市により利用制限、突然のサービス停止(パリのケース)、罰金・違反金のリスク |
利用制限 | 天候に左右される、荷物の携行困難、バッテリー切れのリスク |
輸入のメリット・デメリット

海外限定モデルの入手 | 規格適合の確認が必要 |
価格差による節約効果 | アフターサービスの困難 |
最新技術の早期体験 | 初期投資の高さ |
想定ユーザー像
海外出張・旅行頻度の高いビジネスパーソン
プロフィール | 活用シーン |
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年収600万円以上の30~50代 | ホテル ⇔ 会議場間の移動 |
月1回以上の海外出張 | 空港 ⇔ 市内の最終区間 |
効率的な移動を重視 | 現地での営業活動 |
海外旅行好きの個人・カップル
プロフィール | 活用シーン |
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年2~3回の海外旅行 | 観光地巡り |
SNS映えを意識 | フォトスポット巡り |
新しい体験への関心が高い | 現地の若者文化体験 |
電動モビリティ愛好家
プロフィール | 活用シーン |
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技術トレンドに敏感 | 海外限定モデルの個人輸入 |
DIY・カスタマイズ好き | 技術比較・性能検証 |
環境意識が高い | コミュニティでの情報交換 |
よくある質問(FAQ)
- Q日本の免許で海外のレンタル電動キックボードは利用できますか?
- A
多くの国ではアプリ登録時にクレジットカードと基本情報があれば利用可能です。
ただし、アメリカの一部州では運転免許証の提示が必要な場合があります。
事前に各サービスの利用規約を確認しましょう。
- Q海外で事故を起こした場合の保険はどうなりますか?
- A
海外旅行保険の「賠償責任」で対応される場合がありますが、電動キックボードが対象外の保険会社もあります。
出発前に必ず保険会社に確認し、必要に応じて特約を追加することをおすすめします。
- Q個人輸入した電動キックボードの登録手続きは?
- A
以下の手順で行います。
基準を満たさない場合は公道走行できません。
▼▼▼▼▼▼ 登録手続き ▼▼▼▼▼▼
- 保安基準適合性の確認
- 自賠責保険への加入
- 市町村でのナンバープレート取得
- 運輸支局での検査(原付二種の場合)

手続きが複雑そう…

確かに面倒ですが、違法走行のリスクを考えると必須です。不安な場合は国内正規販売店での購入をおすすめします。
- Q輸入時の故障・不具合対応はどうすればよいですか?
- A
海外メーカーの場合、日本国内でのサポートが限られます。
- 販売代理店の有無を事前確認
- 部品の互換性・入手可能性を調査
- 技術仕様書の日本語版入手
- 修理対応可能な店舗を事前に確認
- Q2025年に注目すべき海外の新技術は?
- A
最新技術トレンドによると、AI・IoT機能の進化(走行データ分析、予防保守)、次世代バッテリー技術(急速充電、長寿命)、600Wハイパワーモーター搭載モデル、世界最小A4サイズ折りたたみモデル「Arma」などが注目されています。
まとめ
電動キックボードの海外活用と輸入は、正しい知識があれば非常に有益な選択肢です。
2025年現在、世界市場は急拡大している一方、各国で規制強化の動きも見られます。
海外活用のポイント
- 事前にアプリインストールと登録を完了
- 現地の交通ルールと罰則を確認
- 安全装備の確認を怠らない
- 保険適用範囲を事前に確認
輸入時の重要事項
- 特定小型原付基準への適合確認
- 保安基準と安全認証の取得
- アフターサービス体制の確認
- 総コスト(関税・検査費用含む)の算出
楽天市場では実際のユーザーレビューを参考に、信頼できる特定小型原付対応モデルを選択することをおすすめします。
世界的な電動モビリティの潮流を理解し、安全で合法的な利用を心がけることで、新時代の移動体験を存分に楽しむことができるでしょう。